計画

交通安全の啓発と推進

【現況と課題】

 全国の交通事故死者数は、平成8(1996)年以降1万人を割り、減少を続けていますが、お年寄り及び若者の割合が全交通事故死者の過半数を占めています。
 本町における交通事故発生件数、死傷者は、ともにわずかながら減少傾向にありますが、死亡事故は依然として後を絶ちません。
 また、自転車利用者のルール無視やマナー低下が問題となっており、交通事故の増加が懸念されています。
 このため、人命尊重の理念のもと、今後も交通安全協会等の関係団体や集落等地域団体との連携を強化し、交通安全教育、広報・啓発活動等により、町民の安全意識の高揚を図る必要があります。
 本町では、これまでもガードレールやカーブミラーの設置など、交通安全施設の整備・更新を積極的に行ってきました。しかし、道路の整備等により、今後も交通量は増加すると予測されることから、一層の交通安全対策が求められています。
 また、万一の場合に備えて、鳥取中部ふるさと広域連合による交通災害共済事業を実施していますが、平成21(2009)年度加入率は61.2%と未加入者もまだ多いのが現状です。

【施策の内容】

交通安全思想の普及

 交通安全指導員会や交通安全協会等関係機関・団体と連携して、学校、職場、地域等の様々な場所・機会を通じて、ドライバー、自転車利用者、歩行者に対する交通安全教育の推進を図ります。
 また、飲酒運転に対しては、交通安全週間にあわせてキャンペーンを実施するなど、撲滅を目指します。

交通安全施設の整備・充実

 交通安全施設・設備の点検を強化し、新設・補修・改良等により整備を進めます。
 また、通学路や住宅地の幅員の狭い道路等の交通危険箇所は、カーブミラー等の交通安全施設及び道路照明の整備・充実等により、歩行者と車が共存できる道路環境づくりを進めます。

道路交通規制の点検と見直し

 幹線道路は、交通の安全と円滑を確保するため、交通信号機の高度化改良及び規制の見直しを関係機関等へ要望していきます。

通学路の安全施設の充実

 安心して通学できるよう交通安全施設の充実を図ります。

交通事故被害者救済対策の推進

 交通事故により災害を受けられた人の救済を行い、住民生活の安定と福祉の増進を図るため、交通災害共済への加入を推進するとともに、加入率が減少している現状を踏まえながら、より一層の周知に努めます。