計画

○観光の振興

【現況と課題】

 本町には、温泉をはじめとして、四季折々にさまざまな表情を見せる豊かな自然や歴史、特産物など全国に誇れる資源がたくさんあります。しかし、長引く不況の影響はもとより、従来の団体旅行から個人旅行への転換、癒しの空間が好まれるなど観光客のニーズが変化したこと、また、道路網が整備されたことにより日帰り率が高くなっていることなどから、観光客の入込み状況は減少傾向にあります。「やすらぎ」「自然環境」「温泉情緒」「体験」など観光地に求める観光客の志向も日々変化しており、さまざまな観光資源の活用を含めたネットワークづくりが必要になっています。
 このため、観光客のニーズの変化に柔軟に対応していく姿勢が求められており「来てよかった」「また来てみたい」と思われる観光地づくり、人と人とのふれあいを大切にした地域づくりなど、観光客が訪れやすい取り組み、環境整備に努めながら、本町のブランド価値を高めていくことが必要です。特に受け地となる温泉地においては、東郷湖を中心とした自然との協調を図りながら、他に誇れる景観を生かした魅力ある癒しの空間、シンボルづくりに努めるとともに、温泉地ならではの特色づくりをしていく必要があります。
 また、観光キャラバンをはじめとした宣伝活動を拡大しながら、本町の魅力を幅広く紹介していくことと同時に、鳥取県、とっとり梨の花温泉郷広域観光協議会など各関係機関との連携を図りながら、きめ細かい情報発信を行い、地域としての集客力向上に努める広域的な観光振興を推進していく必要があります。

【施策の内容】

観光基盤の整備

 本地域の豊かな自然、歴史、文化などの多様な地域資源を生かして「見る・食べる・遊ぶ・安らぐ・集う」ことのできる東郷湖周が一体となった観光・レクリエーションの充実を図ります。
 また、コミュニティバスなどを活用して、町内2つの温泉をはじめとする地域資源の有機的な結びつきを強化し、観光地としての魅力向上に努めます。

受入態勢の整備

 中長期的な観光ビジョン(仮称)を策定し、体験型観光をはじめとした町版の着地型観光プランを造成します。
 観光を支える人材の育成を図るため、観光事業従事者をはじめとするサービス事業従事者のホスピタリティの向上を促進します。
 また、本町の歴史や自然などの魅力を伝える観光ボランティアガイドの育成を図るなど、訪れる人を温かくもてなす心と人情味あふれるサービスでの受入れ体制の充実に努めます。

観光PRの推進

 観光パンフレットの充実やホームページの充実、インターネットを通じた情報配信など多様な手段を用いた強力な観光PRを展開し、湯梨浜ブランドの形成・定着を図ります。
 また、近隣市町との連携を強め、中国庭園燕趙園等の観光資源や観光施設のネットワーク利用を促進し、広域観光による滞在型観光客の誘致を図ります。
 さらに、本町と姉妹都市であるアメリカ合衆国ハワイ郡との交流及びPRを図るため、旅行者にハワイの観光パンフレット、地図などの情報提供を行うとともに、アロハシャツの着用を推進します。

イベントの開催

 夏まつりやグラウンド・ゴルフの全国大会、ドラゴンカヌーなどのスポーツイベントやハワイアンフェスティバルなど、本町の特性を生かした国際的なイベントの開催を通じて、観光客の誘致及び来訪者と住民の交流を推進します。

国民宿舎水明荘の管理運営

 風光明美な東郷湖畔に立つ水明荘は、休養宿泊施設として適切な管理運営に努めるとともに、町民に愛され、利用者に喜ばれるサービスの提供を心がけます。


ホスピタリティ
「もてなし」を意味し、来訪者に対して、心を込めてもてなすこと。
ホームページ(再掲)
個人や団体がインターネット上で、情報発信するためのページのこと。本来は、インターネットに接続して見える最初に見える画面のこと。
インターネット(再掲)
個人や企業、大学など全世界のネットワークを電話回線や専用線で相互接続したコンピュター・ネットワークのこと。