構想

1.まちづくりの理念

 本町は、2004(平成16)年に東郷湖周の羽合町、泊村、東郷町が一つになってできた新しい町です。それぞれの地域には、歴史と伝統に培われた豊かな文化や自然があります。そのため、それぞれの地域資源を生かしながら、新たな湯梨浜ブランドの資源を育成していくことで、住民一人ひとりが湯梨浜町民であるという自覚と誇りを持てるまちづくりを進めることが重要です。このため、本町の財産である「人」「環境」「地域」をキーワードに新しいまちづくりの基本理念を次のとおりとします。

(1)次代を担う人が育つまちづくりの推進

 人口減少、少子・高齢化社会へ移行する社会に的確に対応し共助の地域づくりを行うために、人づくりは非常に重要なテーマとなっています。このため、未来を担う個性あふれるたくましい子どもたちを育てるとともに、ボランティア、NPOなどの地域で活動する組織への支援及び人材の育成を図ります。
 また、町民主体の学習機能の強化や住民同士の交流機会の拡大を通して、一体となった新しいまちづくりを担う元気な人づくりを推進します。

(2)環境と共生するまちづくりの推進

 地球規模で進む環境破壊の一環として、一人ひとりが限りある資源を大切にする意識を高めていく必要があります。このため、身近な生活環境の改善などを通じて環境負荷の低減を図るなど、人と自然が共生する環境にやさしいまちづくりを推進します。
 一方、本町は、町の中心に位置する東郷湖をはじめ、豊富な自然や文化財などの地域資源を有しています。これらの資源は、他に代えることのできない貴重なものであり、これらを活用した特色のあるまちづくりが期待されています。このため、自然保護への取り組みの推進など良好な環境の保全に努めるとともに、自然とのふれあいや自然を活用した都市との交流などを推進します。

(3)地域の自立と一体感のあるまちづくりの推進

 湯梨浜町に対する愛着と誇りを醸成していくためには、住民一人ひとりが、湯梨浜町民であると感じられるまちづくりを進めていくことが大切です。このため、各地域において培われてきた伝統や文化などそれぞれの特性を大切にしながら、人や地域の相互連携を深め、新たな町の資産形成に努めます。
 また、団体自治とあわせて住民自治をさらに推進し、地域の自立を促進するとともに、特色ある地域づくりを目指します。
 さらに、地域間の道路、上下水道、情報基盤の整備率や行政サービスの格差などの是正に努めます。

2.まちづくりの基本目標

 まちづくり理念に基づき、次の6つの基本目標を掲げ、まちづくりを進めていきます。


NPO(再掲)
行政や民間企業に属さず、社会的に必要な公益的活動をする市民による非営利の民間組織を意味する。
団体自治
国の一定地域を基礎とする独立の団体(地方公共団体)が、自主的に団体の事務(地方の行政)を担当する権能を有すること。住民自治と並ぶ地方自治の基本。