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湯梨浜町の有形民俗文化財

ページID:0023773 更新日:2024年12月23日更新 印刷ページ表示

有形民俗文化財

[県指定]泊の漁業関係資料

 泊歴史民俗資料館所蔵の漁撈具約500点と、県漁協泊支所などで保管されてきたシイラ漬漁関係の絵図と古文書10点で構成される、泊地域の漁業に関連する資料群。泊という一地区で行われてきた近世から現代までの各種沿岸漁と、その変遷を体系的に示す唯一無二の資料である。

泊の漁業関係資料
漁撈具

 昭和40年代に、泊の医師吉田道孝氏の呼びかけにより村内各地から収集された。主として昭和30~40年代に使用されていたもので、漁獲のための用具を中心に、用具の製作・修理、漁獲物の運搬・保存・加工、船上での衣食、大漁への祈願や祝祭など、漁撈生活全般に及んでいる。​

シイラ漬漁関係絵図・古文書
シイラ漬漁関係絵図

 シイラ漬漁とは、大きな浮遊物に集まるシイラの習性を利用して、海上に孟宗竹で作った漬木(筏)を浮かべて、そこに集まるシイラを釣りや網で捕獲する漁法である。漬木の設置場所が漁獲量を左右したため、毎年神前でのくじ引きによって割り当てが決められていた。幕末頃に作成された漁場の割り当て(山割り)を示した絵図や、くじ引きの結果を記した古文書などが遺されている。

[町指定]橋津藩倉の竜吐水

所在地:湯梨浜町橋津

竜吐水

 橋津藩倉に常備されていた消火用具で、現代の消火ポンプにあたる。手押し横木と筒先は消失しているが、水槽部の側面に「橋津」「御蔵所」「文久元年(1861)」「角輪印(鳥取藩の船印)」の文字や記号が鮮明に残っている。橋津藩倉が当時「橋津御蔵所」と呼ばれていたことを示す貴重な資料であり、町内に残る唯一の江戸時代の竜吐水である。橋津藩倉古御蔵の弐番(中央)の部屋に展示されている。