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5種混合ワクチンについて
疾病の性質は以下のとおりです。
ジフテリア
ジフテリアは、高熱と特徴のあるせきなどを起こす病気で、ジフテリア菌が体内に入って起こります。主に気道の分泌物によってうつり、喉などに感染し毒素を放出します。この毒素が心臓の筋肉や神経に作用し、眼球や横隔膜などの麻痺、心不全等を来して、重篤になる場合や亡くなる場合があります。
破傷風
破傷風は、破傷風菌により発生し、かかった場合亡くなる割合が非常に高い病気です。以前は、新生児の発生もみられましたが、近年は30歳以上の成人を中心に患者が発生しています。主に傷口から破傷風菌が入り込んで感染を起こし毒素を通して、さまざまな神経に作用します。口が開き難い、顎がつかれるといった症状に始まり、歩行や排尿・排便の障害などを経て、最後には全身の筋肉が固くなって息ができなくなったりし、亡くなることもあります。
百日咳(ひゃくにちぜき)
百日咳は、かぜのような症状から始まり、激しいせき(特に夜)が出て長く続く病気で、百日咳菌が体に入って起こります。感染力がとても強く、小さい子どもがかかると咳がひどくて呼吸ができなくなってけいれんを起こしたり、また肺炎などの重い合併症を引き起こし亡くなってしまうこともあります。
ポリオ(急性灰白髄炎)
ポリオは「脊髄性小児麻痺」とも呼ばれ、ポリオウイルスによって発症する疾病です。
とくに5歳以下の子どもがかかることが多く、麻痺などを起こすことのある病気です。主に、感染した人の便をかいして感染し、手足の筋肉や呼吸する筋肉等に作用して麻痺を生じることがあります。永続的な後遺症を残すことがあり、特に成人では亡くなる確率も高いです。
ヒブ感染症
脳や脊髄を包んでいる髄膜に細菌が感染して起こる病気を細菌性髄炎といいます。乳幼児期の細菌性髄炎を起こす原因の半分以上を占めているのが、「ヘモフィルスインフルエンザ菌b型」です。ヒブによる細菌感染は、5歳未満で発症し、特に乳幼児で発生に注意が必要です。
主に、菌をもっている人のせきやくしゃみで感染し、症状がないまま日常生活を送る子どもも多くいます。この菌がなんらかのきっかけで進展すると、髄膜炎や肺炎などの重篤な疾患を引き起こすことがあります。これらを起こした人のうち、3~6%が亡くなってしまうといわれています。また、特に髄膜炎の場合は、生存した子どもの20%に難聴などの後遺症を残すといわれています。
予防接種を受ける前に
以下の方は、接種にあたって注意が必要なので、あらかじめ医師に相談してください。
・心臓、腎臓、肝臓、血液の病気や発育障害がある人
・これまでに、予防接種を受けて、2日以内に発熱や全身の湿疹などのアレルギー症状があった方
・けいれんを起こしたことがある方
・免疫不全と診断されたことがある方、近親者に先天性免疫不全症の方がいる方
・5種混合ワクチンの成分でアレルギーを起こすおそれのある方
ワクチン接種後の注意
接種の当日は激しい運動などを避けて、いつも通りの生活をしましょう。入浴はかまいませんが、子どもが不機嫌な時は、やめておいた方が無難です。
基本的に毒性のないワクチンですが、注射したところが赤くはれたりすることがあります。1回目の後、数日後によくはれますが、普通はしばらくすると消えます。また回数を重ねるごとに反応が強くなりますが、これは免疫がついてきた証拠です。
通常は心配ありませんが、ひじを越えるくらい大きくはれたときは、医師に相談しましょう。



