廃食用油(天ぷら油)の回収・リサイクルをおこなっています
捨てないで天ぷら油
湯梨浜町では廃食用油(天ぷら油)の回収・リサイクルをおこなっています。
どこの家庭でも出る使用済みの「天ぷら油」。
捨てればゴミに、川や海に流せば環境汚染の原因になってしまいます。
そんな天ぷら油を、湯梨浜町は平成20年度から回収してBDF(バイオディーゼル燃料)に再生する事業を開始しました。
BDFは、軽油とほぼ同様のエネルギーを出すことができるため、軽油の代替品として使用することができます。また、BDFは排出ガスに有害な物質が少ないため、環境に優しいエネルギーと言えます。
リサイクルしたBDFは、町公用車の一部で使用する予定です。
捨てればゴミになる使用済みの天ぷら油も、皆さんの協力で大切な資源に生まれ変わります。
大切な資源を未来へと残すため、ぜひ廃食油(天ぷら油)リサイクル事業にご協力ください。
回収場所
- 協力する区が定めた場所
- 役場各庁舎
回収日時
- 区:区ごとに定めた日時
- 役場各庁舎:業務時間内(平日午前8時30分~午後5時15分)
回収する油
家庭から出た植物性の油(天ぷら油)
回収できない油
- 動物性油:ラードなど
- 鉱物性油:灯油、エンジンオイルなど
- 固体の油:マーガリン、バター、薬品で固めた油など
- その他:多量に水分の入った油など
皆さんの家庭から出た天ぷら油がリサイクルされるまで
皆さんの家庭から出る使用済みの天ぷら油を、区や役場の「回収ボックス」入れると、リサイクルの輪が広がります。
天ぷら油は、町や業者が回収して、BDFに生まれ変わるのです。
天ぷら油をBDFにする機械です。
手前のタンクに使用済みの天ぷら油を注ぎ込んで機械を作動させると・・・
7時間ほどの時間をかけてBDFに生まれ変わります。
右側が使用済みの天ぷら油。ゆっくりと沈殿させて、上澄みの部分を使用します。
真ん中が薬品(メタノール・苛性カリ)を入れて分離させたものです。下に沈んでいるのがグリセリン。現段階では有効に利用されていません。
さらに処理剤を投入して不純物を除去します。その後、蒸留することで不要な薬品を飛ばします。
そして、左側ができあがったBDFです。天ぷら油115リットルから、100リットルのBDFが作られます。
限りある資源を大切に使うため、天ぷら油がじっくりと時間をかけて生まれ変わるのです。