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湯梨浜町防災研修会あいさつ~町の防災対策について述べました~(H24.4.21)

印刷用ページを表示する掲載日:2017年2月1日更新 <外部リンク>

 本日は、湯梨浜町防災研修会ということで、晴天で何かとご多用中ではないかと思われるところ、このように多くの町民の皆さんにお集まりいただきありがとうございます。

 皆様ご承知のとおり昨年3月の東日本大震災は、1万6千人近くの死者と3千人を超える行方不明者を出しました。そして、被災後1年以上が経過した今でも、被災地の皆さんは、津波による被害と原発事故の影響という厳しい現実の中に置かれており、一日も早い復興・復旧を祈らずにはおられません。

 また、この未曾有の大災害により、私たち全国の自治体は、地域防災計画、とりわけ津波対策の見直し、あるいは原発事故への対応の想定などを迫られています。

 このうち津波につきましては、東日本大震災が想定を超えるものであったことから、太平洋側のみならず、日本海側においても現在の想定で大丈夫か、避難誘導等の対策は万全かなど、その点検と対応が求められているのです。そのため、県では、昨年7月に鳥取県津波対策検討委員会を設置され、新たな津波波源の設定と断層モデルの想定、波源ごとの津波の大きさのシミュレーションなどについての検討を始められました。今年3月にはその結果がまとめられ、津波が県内23河川をさかのぼる予測図と、地形データの精度を向上させた最新の沿岸部の浸水予測図が公表されたところでございます。

 現在の湯梨浜町の地域防災計画は、平成18年度に策定しており、0,2メートルの津波の到達時間を20分から30分、最高津波高1.5メートルから1.6メートルを想定し、危険区域等の危険個所を示し、沿岸部は標高5メートル以上、内陸部である東郷湖周辺は標高2メートル以上にあるところを各地区の避難所に指定していますが、このたびの県の検討委員会の検討結果を踏まえ、この地域防災計画の見直しに着手し、危険区域や避難場所の点検、津波ハザードマップの作成、避難誘導案内板や海抜表示板の設置などに取り組んでいくことにしています。

 湯梨浜町では、平成17年度事業で、県下の他市町村に先駆け、デジタル防災無線を整備、各家庭への音声告知器を設置することにより、屋内からでも屋外からでも災害情報等が聞こえるという体制を整えました。また、平成19年度からは地域と連携した地域別防災実地訓練を実施しています。さらに、平成20年度の消防団の再編と消防車の増、平成21年度の洪水ハザードマップの作成と全戸配布、災害時要援護者支援体制の整備など、災害等から町民の安全を守るための取り組みを、町民の皆さんのご協力をいただきながら、積極的に推進してまいりました。

 これから進める津波対策につきましても、正しい共通認識の下、避難場所や避難道路の設定と避難誘導板の設置など、役場と地域を熟知した地域住民の皆さんが連携して取り組む必要があると考えています。そのため、このたびの研修会は、役場職員だけでなく町民の皆様にも参加していただくような形で計画したものでございます。

 松原先生にこのような趣旨をお話しし、講演をお願いしたところ、極めてご多忙にかかわらず、快くお受けいただきました。感謝の気持ちで一杯です。後ほど、先生のプロフィール等を紹介すると思いますが、先生は、県の津波対策検討委員会を会長をされ、このたびの検討の中心にあり指導的な役割を果たしてこられました。最新の検討結果を、先生から聞かせていただくことはとてもありがたいことであり、重ねてお礼を申し上げます。

 終わりに、テレビなどでもよく取り上げられ、多くの方がご存じだと思いますが、「釜石の奇跡」という言葉がありあります。地震によるはげしい揺れが収まったとき、釜石東中学校の校内放送は地震の影響で使えず、先生たちの指示はありませんでしたが、部活動などでグラウンドに出ていた生徒たちが、「津波が来るぞ」と叫びながら最初に走り出しました。これを見て、校舎内に居た生徒たちも校舎の外に出て避難場所である高台のグループホームを目指しました。さらにこの中学校に隣接する鵜住居(うのすまい)小学校の児童たちも、これまで一緒に防災訓練に取り組んできた中学生達が高台を目指している姿を見て階段を走りおり、校舎を飛び出して後を追いました。そして、子供たちが走り去ってまもなく、釜石東中学校、鵜住居(うのすまい)小学校は津波の直撃を受けました。まさに間一髪で子供たちは助かったのです。また、この石巻中学校、鵜住居小学校に限らず、釜石市内では、3,000人の小中学生のほとんどが押し寄せる巨大津波から逃れて無事でした。「釜石の奇跡」はこれらのことを指していますが、これは釜石市の小中学生が防災教育で受けた避難の3原則、「想定を信じるな」、「最善を尽くせ」、「率先避難者たれ」これらを身に付け、そのように行動できた結果だと言われています。

 ひとたび大きな災害が起こった時、その初動をいかに動くかということはとても重要なことであり、まさに生死の分かれ目にもなります。本日の講演により、より多くの町民のみなさんに津波に対する正しい理解を身に付けていただき、役場と地域住民の皆さんが一緒になって、先ほど申し上げました避難路の設定などのほか、町民の皆様への啓発活動等に当たり、湯梨浜の津波対策をより万全なものにしたいと考えています。町民の皆さんの積極的な参加とご協力をお願いして、開会にあたっての挨拶とさせていただきます。

 ありがとうございました。