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平成19年度施政方針

印刷用ページを表示する掲載日:2017年2月1日更新 <外部リンク>

町長画像平成19年度施政方針

 平成19年3月の定例町議会において、平成19年度の施政方針を申し述べました。町民のみなさまのご理解とご協力をお願いします。
 国の三位一体改革に伴う税源移譲により、個人住民税には増収が見込まれますものの、本町一般会計の4割以上を占める地方交付税につきましては、昨年来話題となっている新型交付税分の増加があっても、地方交付税全体としてはそれらを上回る減額が予想されることから、本町を取り巻く財政状況は、依然厳しい状況にあります。
 また近い将来には、老朽化した各種施設の補修・建て替え、あるいは耐震補強工事など、多額の財政需要も見込まれることから、平成18年度末に13億円余りとなる財政調整型基金などの残高を、極力維持することが必要です。
 このような状況の下、今年10月には湯梨浜町が誕生して丸3年を迎えます。
 町の運営に当たっては、旧町村間の格差是正を促進し、経費の効率化を図りつつ、町が将来にわたり持続的発展可能な町となるための基盤を確立していくことが肝要だと考えております。そのためには、なお一層の行政改革を行い、情報公開を推し進め、住民との協働によるまちづくりを促進していく必要があります。
 

(1)行政改革の推進
 本町では、平成17年7月に行政改革推進委員会を設置して以来、住民サービスの向上を念頭に置き、できるものから実施するという観点で、明るい庁舎づくり、機構改革や退職勧奨制度による職員数の削減、町税等滞納整理対策本部の設置、各種手当の見直し、補助金の削減、特別職の報酬カットなど、総合的な行政改革を進めてまいりました。
 これらの成果は、例えば一般会計における人件費の推移をみましても、人員削減により2年続けて対前年比1億円以上の削減を図ることができました。
 このたび行政改革推進委員会におきましては、湯梨浜町行政改革実施計画(集中改革プラン)をまとめられました。機構改革のみならず、あらゆる分野の事務事業、施設のあり方などについて方針をお示しいただいたところでございます。今後は、住民のみなさんと意見交換をしながら、このプランを着実に推進してまいりたいと考えています。議会にも特別委員会を設置され、熱心なご議論をいただいており、議会・執行部が協力しながら進めていければと考えております。
 平成19年度は、機構改革として地域振興課を廃止し、地域振興分野を企画課に統合することなど、4課減の14課体制にすることとしております。いずれも住民サービスの向上と縦割り行政の弊害の除去、意思決定の迅速化などを目指してのものでございます。また、私をはじめとする特別職の給与は、基本給を減額するとともに、給与カットを継続する条例を提案しているところです。
 今後は、保育所・幼稚園のあり方、中学校の統合問題など、わが町の課題にかかる検討を加速してまいりたいと考えています。
 

(2)平成19年度当初予算
 厳しい財政状況を踏まえ、全ての事業をゼロベースで点検し、厳しい取捨選択を行いました。これまで懸案であった一部地区公民館の維持管理経費について地元にご負担をお願いし、夏祭りについても住民主導をお願いするほか、昨年に引き続き各種補助金の見直しなども行いました。
 一方、限られた予算の中でも重点施策については、積極的に計上することとし、昨年度に引き続き、情報基盤整備のためのFTTH基盤整備事業費を計上、町全体の情報環境の改善に努めることとしております。
 福祉分野では、既存事業の大胆な組み換えを行いながら、高齢者、障害者などに対する移動支援や就労支援など各種支援に重点的に取り組むこととしています。
 産業分野では、近日策定予定の観光ビジョンを踏まえ、具体的な観光商品造成に向けた取り組みを促進していくこととしていますほか、残留農薬問題で出荷を自粛されているシジミ漁業者の方たちのためのセーフティネットとして、無利子の融資制度を準備いたしました。そのほか、町民の自主的・自立的な活動を支援し、協働によるまちづくりを推進するための制度を創設することとしています。
 子育て支援に関しましては、新たに妊婦歯科検診や特定不妊治療に対する助成を計上したところでございます。また集落づくりに要する経費、教育関係の小・中学校における少人数学級の実施にかかる経費については、これまでどおり計上いたしております。
 これらの結果、平成19年度一般会計予算は対前年度2億5,800万円、率にして2.9%減の85億2,300万円となりました。当初予算ベースにおける財政調整型基金の取り崩しは、対前年度1億5,000万円の減となっているものの、いまだプライマリーバランスが取れていない状況にあり、今後も厳しい財政運営が続くものと予想されます。
 そのほか18の特別会計予算についても提案いたしております。それぞれ所要の経費を計上しておりますが、国民健康保険事業特別会計など、高齢化の進展に伴う医療費の増大には大きな懸念を持っております。そのため、昨年秋から庁内に医療費削減のプロジェクトチームを作り、検討を進めさせております。地域の医療機関など関係者のご意見をお聞きしながら、湯梨浜町の実情にあった対策を検討していきたいと考えております。
 

(3)最後に
 私は、これからの町政運営のキーワードは「住民参画」にあると思っています。
 そのためには、情報公開に裏打ちされた町民の協働が不可欠と考えています。平成19年度予算の中には、協働を助長するための経費やボランティア・NPOの活動への支援経費なども計上しているところですが、防災・福祉・環境・教育・文化など、さまざなま分野で協働の種が芽生え、育まれることに、各部署の職員が一丸となって取り組んでまいらねばという気持ちでいっぱいです。
 町政に関する情報を、主権者である町民のみなさまへ包み隠さずお示しし、ともに町政の方向性を考え、具体的施策を生み出し、第1次総合計画のキャッチフレーズである「げんき・いきいき・かがやきのまち」の実現に向け、町民のみなさまと手をたずさえて進んでいきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。