平成30年度予算について
平成30年度予算(一般・特別・企業会計)が3月定例議会で可決されました。一般会計の総予算額は100億3,000万円で、前年度に比べ18.8%の減額となります。
平成30年度一般会計予算の歳入は、昨年度に比べて町税で1,041万円、地方交付税で1,800万円の増額を見込む一方、町の施設整備などを行うための借入金で18億6,790万円の減額を見込み、予算を編成しました。
歳出は、平成31年4月に開校を予定している新中学校・学校給食センターの建設事業をはじめ、「第3次総合計画」や「まち・ひと・しごと創生総合戦略」など各種計画の着実な推進を図るため、積極的な予算を計上し、限られた財源の中で効果的な配分に努めました。
一方、経常的な経費などの見直しによる歳出の削減にも努めましたが、普通交付税の減額が見込まれるなど財政を取り巻く環境は、厳しい状況です。より良質な行政サービスを提供するため、引き続き緊張感を持って財政運営を行います。
平成30年度に取り組む事業のうち、新規に取り組む主な事業などは以下のとおりです。
▼津波浸水や、最大規模の降雨による天神川・東郷池などの氾濫を盛り込んだハザードマップを作成します。
【防災力強化事業/876万円】
▼防災行政無線の中継局や再送信局を更新し、災害発生時に必要な情報を迅速に提供します。
【防災行政無線管理臨時経費/8,694万円】
▼平成25年度に策定した第3次ゆりはま男女共同参画プランを見直し、第4次ゆりはま男女共同参画プランを策定します。
【町男女共同参画プラン策定事業/108万円】
▼東郷湖周の緑化や天女を活用した観光振興、情報発信を行うため、会議でその対策を検討するとともに、緑化の進展に向けて、地域おこし協力隊を活用し、町民活動の活性化を促します。
【東郷湖・未来創造会議事業/436万円】
▼住民団体などが行う街並みの景観づくりに資する緑化活動を支援します。
【花と緑のまちづくり支援事業補助金/45万円】
▼ゆりはまネットの光回線加入者端末などを更新し、通信機能の高速化および強化を図ります。なお、平成30年度は泊地域を整備します。
【情報通信基盤整備事業/1億4,042万円】
▼平成14年に「潮風の丘とまり」に設置した風力発電設備を撤去します。
【新エネルギー施設管理臨時経費/3,508万円】
▼過疎地域に指定されている泊地域において、買い物や公民館・役場窓口機能など複数の生活サービスをつなぐ「小さな拠点」を実現させるため、拠点の基本計画策定と基本設計を行います。
【小さな拠点推進事業/1,047万円】
▼高齢者住宅拠点整備事業計画の検討・基本設計、松崎地区再生に向けた検討、移住体験ツアーの実施などを行います。
【生涯活躍のまち推進事業(地方創生推進)/1,765万円】
▼松崎駅前の旧店舗を地域住民、移住者、来町者の拠り所として、カフェ、マルシェ、交流・学習・運動スペースなどを備えた施設に改修します。
【松崎駅前拠点等整備事業(地方創生推進)/8,180万円】
▼昼間家庭で乳幼児を保育する保護者に対し、月額3万円を支給します。1歳6か月までの乳幼児が対象となります。
【家庭子育て支援事業/2,518万円】
▼県漁協が泊地区沖合で操業を開始する定置網漁のための網設置事業を支援します。
【定置網漁業導入支援事業/3,165万円】
▼羽合漁港内の堆積した砂を、浚渫し、船の往来の安全を確保します。
【羽合漁港施設管理臨時経費/3,001万円】
▼町社会福祉協議会が実施する「まごころ配食サービス事業」の対象者を拡充し、食糧の調達や調理が困難な障がい者などにもサービスを提供します。
【障がい者等配食サービス補助金/22万円】
▼経済的理由により修学が困難な高校生などの保護者に対し、奨学金を支給します。
【給付型奨学金事業/123万円】
▼保護者や地域住民などで構成される学校運営協議会を各小・中学校に設置し、児童・生徒の成長を地域で支える仕組みを作ります。
【コミュニティ・スクール推進体制構築事業(小・中学校)/73万円】
▼新中学校および学校給食センターの各施設完成に向けた仕上げの整備を行います。併せて開校・開所後の運営に必要となる備品なども整備します。
【新中学校・学校給食センター建設事業/4億2,120万円】
歳入
科目 | 予算額(千円) | 比率(%) | ||
町税 | 1,429,455 | 14.3 | ||
地方消費税交付金 | 279,964 | 2.8 | ||
地方交付税 | 4,080,000 | 40.7 | ||
国庫支出金 | 980,816 | 9.8 | ||
県支出金 | 788,944 | 7.9 | ||
町債 | 1,064,500 | 10.6 | ||
繰入金 | 745,553 | 7.4 | ||
その他 | 地方譲与税 | 65,302 | 660,768 | 6.5 |
地方特例交付金 | 8,799 | |||
利子割交付金 | 3,295 | |||
配当割交付金 | 7,757 | |||
株式等譲渡所得割交付金 | 7,974 | |||
自動車取得税交付金 | 18,382 | |||
交通安全対策特別交付金 | 1,375 | |||
使用料及び手数料 | 112,520 | |||
分担金及び負担金 | 113,077 | |||
財産収入 | 11,605 | |||
寄附金 | 120,000 | |||
繰越金 | 40,000 | |||
諸収入 | 150,682 | |||
歳入(総額) | 10,030,000 | 100.0 |
歳出
科目 | 予算額(千円) | 比率(%) | ||
総務費 | 1,674,643 | 16.7 | ||
民生費 | 2,682,657 | 26.7 | ||
衛生費 | 648,190 | 6.5 | ||
農林水産業費 | 638,789 | 6.4 | ||
土木費 | 1,157,995 | 11.5 | ||
教育費 | 1,051,301 | 10.5 | ||
公債費 | 1,417,690 | 14.1 | ||
その他 | 議会費 | 85,480 | 758,735 | 7.6 |
商工費 | 282,320 | |||
消防費 | 294,622 | |||
災害復旧費 | 23,509 | |||
諸支出金 | 40,000 | |||
予備費 | 32,804 | |||
歳出(総額) | 10,030,000 | 100.0 |
特別・企業会計
会 計 名 | 予算額(千円) | ||
住宅新築資金等貸付事業特別会計 | 1,461 | ||
高齢者及び障がい者住宅整備資金貸付事業特別会計 | 4,046 | ||
国民健康保険事業特別会計 | 1,821,803 | ||
後期高齢者医療特別会計 | 179,649 | ||
介護保険特別会計 | 1,829,657 | ||
温泉事業特別会計 | 29,258 | ||
下水道事業特別会計 | 1,039,631 | ||
農業集落排水処理事業特別会計 | 186,153 | ||
簡易水道事業特別会計 | 157,323 | ||
長瀬財産区特別会計 | 973 | ||
橋津財産区特別会計 | 381 | ||
宇野財産区特別会計 | 2,685 | ||
舎人財産区特別会計 | 75 | ||
東郷財産区特別会計 | 840 | ||
花見財産区特別会計 | 88 | ||
国民宿舎事業特別会計 | 収益的収入 | 305,804 | |
資本的収入 | 0 | ||
収益的支出 | 291,711 | ||
資本的支出 | 84,467 | ||
水道事業特別会計 | 収益的収入 | 196,142 | |
資本的収入 | 3 | ||
収益的支出 | 190,961 | ||
資本的支出 | 106,849 |
引上げ分の地方消費税収入の使途
平成26年4月1日から、消費税及び地方消費税率が引き上げられました。
引上分の税収については、社会保障4経費(年金、医療、介護、子育て)やその他社会保障施策に要する経費に充てるものとされました。