ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 組織で探す > 総務課 > 平成31年度施政方針

平成31年度施政方針

印刷用ページを表示する掲載日:2019年4月1日更新 <外部リンク>

平成31年3月7日

 

町長演説

 平成31年度当初予算を提案するにあたり、町政執行にかかる所信の一端を申し上げ、議員各位と町民の皆さんのご理解とご協力を賜りたく存じます。

 今年は、当初想定していたよりも予算規模が膨らみました。その理由については、副町長が予算の概要説明の中で触れてくれると思いますので省略しますが、今年の町政の特徴として感じていますのは、まず第1に、他町に先駆けて実施したデジタル防災無線、ゆりはまネット情報通信設備の更新、町を象徴する施設であるグラウンド・ゴルフのふるさと公園「潮風の丘」の芝生張り替え工事の本格化といったことがあります。また、地方創生に係る各種事業も「レークサイド・ビレッジゆりはま」の開発、グラウンド・ゴルフの国際組織設立、小さな拠点づくりの基本計画策定、「ゆりはまヘルシークラブ」の本格稼働といった形で核心部分に入ってきます。さらに、防災、産業の振興、教育の充実などの面でも新規事業や大型施策が多くあります。安全で住みやすく、魅力と活気に溢れる元気な町という湯梨浜の未来像を具現化するための、多くの施策が入っていると思っています。

 以下、具体的に申し上げます。

 最初に、地方創生にかかる主な施策から申し上げますと、まず、生涯活躍のまち(湯梨浜町版CCRC)は、いよいよ長江地区の「レークサイド・ビレッジゆりはま」の開発工事が始まります。計画どおりに施設整備が進み、生涯活躍のまちの拠点として、昨年開館した松崎地区の総合相談センター「どれみ」、お試し住宅「まつざき屋」、多世代交流センター「ゆるりん館」と連携し、都会の人たちを招き入れ、様々な世代の人たちが活躍しながら安心して住める町として、湯梨浜町発展の一助になることを期待しています。これに伴い大都市圏でのPR活動、移住体験ツアー、セミナーの開催等の強化を図ることとしています。なお、これらの取り組みに併せ、湯梨浜町をより多くの人に知っていただくため、新年度からふるさと納税のサイトを増やしたいと考えています。

 また、グラウンド・ゴルフの国際化は、その普及と交流の促進を図るため、これまで8か国を訪問し、そのうち4か国とお互いの国際大会への相互参加を続け、わが町で開催した4度の国際大会には、海外8か国から389人の参加をいただいています。町としては、これらの国々と連携しながら着実な普及を促進してまいります。また、公益社団法人日本グラウンド・ゴルフ協会の主導により、本年5月に当町で開催する国際大会の折に、国際組織の設立ができないかということで、規定づくり等の取組みが進められています。町としては、これらを経て、「ワールドマスターズゲームズ2021関西」までには、将来的な交流人口拡大の礎を築きたいと考えています。

 次に、住民の安全・安心のまちづくりについてです。

 新年度は、デジタル防災行政無線の更新を行うほか、平成30年度に作成した天神川、東郷池の最大浸水時ハザードマップの全戸配布を行います。また、将来にわたり消防ポンプ車及び消防バイクを運転する消防団員の計画的確保等を図るため、準中型免許取得に要する経費及び普通2輪免許の取得に関する費用の一部助成を行うとともに、自治会が行う道路除雪のための経費の一部助成を行うこととしております。

 ハード面では、県が進める堤防整備に併せ、内水対策事業として、龍島及び新町川に、強制排出ポンプ場設置のための基本設計に着手します。さらに、国・県の施工による安全対策等も大きく前進します。国の関係では、山陰自動車道の羽合インターに当たる長瀬新川入口交差点の事故対策のための高架事業が、橋名も「はわい大橋」と決定し、近いうちに竣工式の日程が決まると伺っています。また、国道179号はわいバイパス整備もそう遠くない時期に都市計画決定の手続きを終え、事業化される見込みです。加えて、県による藤津地区急傾斜地崩壊対策事業については、国で1億円の補正予算が付き擁壁工事の促進が図られます。

 まちづくりの観点からは、天女のふる里づくりで専門的な知識を有する地域おこし協力隊員の協力を得て、住民運動としての東郷湖周の緑化活動の推進を図ります。

 産業の振興の観点からは、まず農業関係の新規事業として、産地パワーアップ事業による東郷梨選果場の出荷箱封函機等の機能強化に対する助成、梨産地再生プランにより、20世紀梨のほか新甘泉等の新品種導入を含めた梨産地の再生に取り組むほか、松崎駅南梨生産団地整備工事の完成や農業施設等の整備・補修など耕作条件改善のための土地改良事業、平成30年度予算に計上したものの多くを繰り越した24号台風被害に伴う災害復旧事業等にも力を注ぎます。さらに、今後は、梨以外の各果物等の振興策、後継者対策も生産者団体の皆さんと協議しながら考えてまいります。

 また、移住の促進と後継者育成の観点から、任期修了間際の地域おこし協力隊員の起業、事業承継支援制度、東京で働いている方が、町内に移住し、県が指定する中小企業に就職、あるいは起業支援事業を活用した起業者に対する支援金の交付を行います。

 なお、10月から実施予定の消費税増税による子育て世帯及び住民税非課税者への影響緩和および地域における消費の喚起・下支えのため、国の補助を受け、3歳未満児のいる約500世帯へのプレミアム付商品券の発行、住民税非課税者に券面額25,000円を購入限度額とするプレミアム付商品券を販売するほか、町民生活の安定と町内消費喚起のため、町単独事業で、10パーセントのプレミアム付商品券6,000セットの販売をすることにしています。

 そのほか、平成30年度に初めて実施し、好評を博したONSENガストロノミーウオークを引き続き開催し、湯梨浜町及び町の温泉、名勝、産品の情報発信に努めるほか、7年ぶりに改定する町勢要覧は、より見やすく親しみやすい内容にし、湯梨浜町の紹介等に積極的に活用したいと考えています。さらに、最終年となる「ゆうゆう ゆりはま」につきましては後年度まで効果が持続できるような成果を上げたいと考えています。

 福祉の面では、生活困窮者の自立支援のため、町社協に委託、開設している「暮らしサポートセンターゆりはま」について、相談者の状況に応じたサポートプランにより効果が上がるよう努めるほか、新たに家計改善支援事業を実施し、自立支援と合わせた一体的な支援を行います。そのほか、地域福祉サービス向上のため、町社協が行うマイクロバス購入経費への一部補助を行います。

 また、新たに、認知症グループホームの整備事業者に対し、県が設置の地域医療介護総合確保基金を活用した補助金を交付します。

 健康づくりの面では、ゆりはまヘルシークラブの活動を本格化させ、より多くの町民の皆さんにご参加いただき、自らの健康を守る風土を醸成したいと思っており、いろいろな機関とも連携して、会員の皆さんへの必要な情報提供、モチベーションの確保等に努め、湯梨浜町民の健康寿命延伸に取り組んでまいります。初めてのことなので、システムづくりに多少苦労するとは思いますが、町の重要施策として強力に取り組んでまいります。

 子育て関係では、産後鬱(うつ)の予防や新生児への虐待予防を図るため、産後2週間・産後1か月など、出産後間もない時期の産婦に対する健康診査の費用を助成するほか、乳幼児健診等の検査結果を保護者がマイナポータルで閲覧したり、市町村間で情報連携するためのシステム改修を行います。なお、喫緊の課題として、現在の町内こども園の体制では、0歳児から2歳児までの受け入れ体制が不十分であると認識しており、民間事業者による小規模保育事業(20人未満)もしくは認可保育所(20人以上)の設置を急ぎます。

 教育関係では、各小学校でのICT推進を図るため、大型提示装置や実物投影機、タブレット、教師用パソコンなどを整備するほか、災害時の避難所である泊小学校の体育館横に多目的トイレを設置します。

 また、中学校関係では、4月9日に湯梨浜町立湯梨浜中学校が開校します。三智創造を校訓とするこの学校で、湯梨浜の子 供たちが元気にすくすくと育っていくことを心から願っており、PTA、町民の皆さん等が一体となって、この中学校へ魂を入れてほしいと思っています。

 新年度から、教師とともに生徒を側面的に支援する生徒支援員の増強を図るほか、地域から専門の指導員を配置し、部活動の活性化等を図ることとしています。

 なお、同中学校への町道及び県道の歩道未設置部分については、国の補正予算の確保等により、一部未着手のところを除き、町道・県道の工事中の箇所は、何れも8月頃までには完了する見込みです。

 社会教育関係では、老朽化した中央公民館泊分館の新築にかかる基本設計等を行います。また、十万寺及び羽衣石城址の遺跡発掘調査、社会体育では、羽合野球場管理棟の修理、泊相撲場の改築も行います。

 今年の1年、このようなことに取り組み、町政を推進してまいりたいと思いますが、町の元気は、町と住民が知恵を出し合い、相互に、自らが考案者であり、実践者であり、協力者であり、支援者であることを理解しながら、ともに歩んでいくことが大切だと思っています。

 私たち役場職員は、歴史の中の貴重な時間の1ページを頂き、中で仕事をさせていただいていると思っています。私自身はもちろん、職員にもいたらぬ点があろうかと思いますが、湯梨浜の未来づくりのためにともに努力してまいりたいと思っています。

 町民の皆さんのご参画とご協力をお願いして、所信の表明とさせていただきます。ありがとうございました。