第四編 民俗
第四章 人の一生
第五節 葬送
香典
葬式当日は早朝から親せきや知人、日ごろ世話になった人、村の人が香典を持参した。兄弟や子は米一俵、おい・めい・いとこまでは米半俵が普通であった。村では申し合わせがあり、おおむね米一升とされた。昔は米を持参したが、太平洋戦争が始まり食糧が統制されたので、以後お金に代えるようになった。香典受けには親せきが二人で当たった。香典帳に記入すると同時に、高額の香典は別に掲示した。
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