第四編 民俗
第四章 人の一生
第二節 生育
子供組
小学校に入学すると、部落単位で児童の集まりができた。これを子供組といった。その役割は折々の年中行事に参加することであった。正月十五日に小とんど祭りをしたり、秋の亥〈い〉の子の日に集まって家々の庭先で亥の子もちをついて回るなどである。のちには、社寺境内や道路の清掃、夜回りをするなどの奉仕活動を行うようになった。
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