第四編 民俗
第四章 人の一生
第二節 生育
四二の二つ子
特に父親が数え年四二歳のときに二歳の子供がいる場合、父親と共に厄〈やく〉があるといって厄落としをした。それには正月早々、四つ辻や橋の下などに子供を捨てて帰り、あらかじめ頼んでおいた人に拾ってもらう方法をとった。拾った人を拾い親と呼ぶ。
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