第四編 民俗
第三章 生産・生業
第二節 漁労
 一  姿を消した漁法

だばづけ漁
 だばづけ漁は、ウラジロを三〇〜四〇本束ねて、目印の竹ざおに結んで湖底に沈めておく漁法で、浅津の漁師の専門であった。五月から十月にかけて、ウラジロの葉に付くサラサラエビと呼ばれる小さなエビを獲った。ウラジロの束が湖底に残りやすく、他の漁法の支障になるので、五年ほど前から禁止された。
   
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