第四編 民俗
第二章 衣・食・住
第三節 住居
 一  屋敷と家

門屋
 門屋〈かどや〉は納屋のことで、普通五間に二間程度の草ぶき、あまだ(中二階)付きのものであった。すきや千歯、脱穀機などの農具、家畜の飼料にする稲ワラや干し草など、種々雑多なものを収納した。大正時代以降、二階建てのかわらぶきに変わったが、その多くは蚕の飼育を目的としたから養蚕場〈ようさんば〉といった。
   
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