第四編 民俗 第二章 衣・食・住 第二節 食事 四 郷土料理 ドジョウのてんてこ ドジョウのてんてこは、ドジョウをゴボウ・ニンジン・ネギ・コンニャク・豆腐などと一緒にすき焼き風に煮たものである。充分泥を吐かせたあと、ドジョウのぬめりを取るため塩をかけるが、その際ドジョウがてんてこ、てんてこ跳ね上がることからこの名が付けられた。花見地区などでは、少し多目に熱した種油に直接ドジョウを入れて、跳び出ないようにふたをする。ドジョウの脂身としょうゆ味、ネギなどが程よい風味を出し、すき焼きや柳川鍋〈なべ〉よりもおいしいといわれる。 |
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