第四編 民俗
第二章 衣・食・住
第二節 食事
 一  日常の食事

代用食
 代用食はまず、おやきが挙げられる。米を選別した際にできるくず米を粉にし、ふかしたさつま芋などとよく練り、大きく丸めていろりに並べ焼いたものである。焦げ目が香ばしく、代用食としては上等であった。そのほか、米粉や麦粉を練り、小さく丸めて煮た粉米だんごや小麦だんごも食べた。また、飯に野菜などを刻み込んで炊いた雑炊〈ぞうすい〉もあった。
   
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