第四編 民俗
第二章 衣・食・住
第一節 服飾

かぶり物
 農作業には地手ぬぐい(日本手ぬぐい)や編みがさを用いた。男は手ぬぐいをほおかぶりやねじりはち巻きにした。女は、前からかぶって後ろで重ね合わせ端を折り込むあねさんかぶりや、びんの後ろで結ぶ手ぬぐいかぶりをした。また、ふろしきをおこそずきん風にかぶることもあった。
 編みがさは強い日ざしを防ぐのに適していた。イ草で編んだもので、風通しがよくて軽く、持ち運びには二つ折りになり便利であった。今日では女性のかぶり物とされているが、昔は男女ともかぶった。麦ワラ帽子は昭和に入ってから使われた。
   
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