第四編 民俗
第二章 衣・食・住
第一節 服飾

晴れ着
 晴れ着はええ着とかよそ行き着といった。男は銘仙の着物に角帯を結んだ。女は絹じま、銘仙、友禅、金紗〈きんしや〉、ちりめんなどであったが、昭和に入って、大島も着るようになった。晴れ着を着る時は、前もってタンスから出して、大黒柱に掛けておいた。
 学校での式日には、男の子は黒やしま、女の子はえび茶のはかまを着けた。
   
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