第四編 民俗 第一章 年中行事 第五節 冬の行事 八日吹きと針供養 十二月八日はよく強風が吹き荒れたので八日吹きといった。日本海沿岸では針供養のこの日にハリセンボン(四十ブク・針フクともいう)が浜に吹き寄せられてくるといわれた。このフグは全面にトゲがあり、腹をふくらませると全身がいが栗状となる。その姿形などから針供養と結び付けられたと思われる。魔よけとして門口につるされた。 商家では、この日豆腐を食べると一年中のうそが消えるといわれ、ぼたもちなどとともに食べた。これをうそつき祝いといい、農家でもこれに倣い、うそつき祝いをした。 |
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