第四編 民俗 第一章 年中行事 第三節 夏の行事 八朔 八月一日に行われる八朔〈はつさく〉の行事は、田の実ともいう。新穀を贈答して祝う民間行事である。このころは稲の出穂期に当たり、秋の収穫を控えて新穀の祭りが行われたのである。県下では鳥追い行事をするところもあるが、本町では見られない。家々では八朔だんごを作り神仏に供えた。 この日、倉吉市八屋の極楽寺で八朔踊りや八朔相撲が行われた。当地方でのその年最後の盆踊りであったから、町内から出掛ける人もあった。 また、昼寝をしてもよいのは八朔までとされ、夜なべ仕事を始める日ともされた。 |
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