第四編 民俗
第一章 年中行事
第三節 夏の行事

盆ぜきと中元
 昔は日常の買物を「掛け」で買い、盆ぜきと大ぜき(年末)の二回に一括して支払う風習があった。正月から盆までにたまっていた買い掛け金を盆に支払った。商人の側も掛け取りに出掛けた。支払いの際、売手側から手ぬぐいなどの中元を出した。
 中元配りは、日ごろ世話になった家に、衣類・げた・うどん・刺しサバなどを持参した。盆歳暮ともいった。子供には、浴衣やげた、女の子には扇子などを与えた。
   
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