第四編 民俗
第一章 年中行事
第三節 夏の行事

虫送り
 稲に害をもたらす虫を追い払う行事で、農民の共同祈願の一つであった。各戸から一人ずつ神社に集まり、神主の祈願を受けたあと、たいまつに火を付け、カネや太鼓でリズムを取りながら、「送った送った、稲の虫送った」と唱え、主な農道を行進した。白石では太鼓、野花では念仏ガネをたたいた。村境でたいまつを焼き捨てて終わりとなる。
   
<前頁
次頁>