第四編 民俗
第一章 年中行事
第一節 正月行事
(三) 一月四日以降

斎の日・藪入り
 一月十六日を斎〈とき〉の日、一般には仏の正月といった。この日から仏を祭ってもよいとされ、仏壇に雑煮を供え、寺参りをした。地獄の釜のふたが開く日といわれ、庶民も仕事を休んだ。
 また、この日は奉公人が主家から休暇をもらい、家に帰って休息する日でもあった。これを藪〈やぶ〉入りといった。
   
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