第四編 民俗
第一章 年中行事
第一節 正月行事
(三) 一月四日以降

二十日正月
 一月二十日は、正月の神祭りの最後で、二十日正月といった。この時期になると正月料理を食べ尽くして、残っている魚の頭や骨を食べるころという意味で骨正月ともいう。「なます比べ」といって大根なますを大盛りにし、別の大盛り飯とともに神に供え、家族も食べた。神様はなますが好物で、他家のなますと食い比べられるといって大盛りにした。牛を飼う家では牛にもなますを食べさせた。
   
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