第3編 信仰と文化財
第2章 指定文化財
第4節 町指定の有形文化財

十一面観音菩薩立像
 寄せ木造りの漆箔像で、衣紋の流れが優美である。像高113センチメートル。宝冠台から左右に宝冠飾りを垂らしているのが特徴的である。変化面のうち一面を欠き、雲〈えん〉光背の一部を欠損しているが、全体に保存状態は良好である。中央仏師の手になるもので気品が高く、室町期の作と維定される。
 もと松崎の貴法院に祀〈まつ〉られていたが、昭和34年ごろ西向寺に移された。


西向寺の十一面観音菩薩立像


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