第3編 信仰と文化財
第2章 指定文化財
第4節 町指定の有形文化財

長栄寺天井絵
 昭和31年5月、別所出身の図案家・千熊章禄画伯(故人)が心血を注いで完成した大作である。絵は本堂大間〈だいま〉の鏡天井(2.5メートル×2.8メートル)に描かれている。図柄は青竜が層雲の間をくぐって踊り出る姿である。画面の右上では稲妻が光り、風雨荒れ狂い、左下には竜巻を生じて怒とうが挑みかかる、実にすさまじい光景を描き出している。
 また、四周にある折り上げ格〈ごう〉天井には、雲竜にちなんで格間〈ごうま〉に極彩色の波の丸紋が配されている。


長栄寺の天井絵(部分)


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