第3編 信仰と文化財
第2章 指定文化財
第2節 国指定の文化財

重要文化財・子持ち勾玉
 明治41年、高辻の上福嘉一郎が同地内字「清水屋敷」の畑地開墾中に単独出土した。
 子持ち勾玉とは、大型の勾玉に数個の小さな勾玉を付けたものである。この勾玉は、高さ6.6センチメートル、長さ10.6センチメートル、幅9.2センチメートルで、2つの子持ち勾玉を重ね合わせ、その腹背及び両側面に合計16個の小型の勾玉を持つ特異な形で、1個の滑石で作られている。極めて精巧である(口絵写真を参照)。古墳時代の祭祀用遺物と考えられている。


図2家屋形弥生式土器実測図
(『倉吉市史』による)


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