第3編 信仰と文化財 第2章 指定文化財 第2節 国指定の文化財 史跡・伯耆一ノ宮経塚 倭文神社社殿の南々東180メートルの地点、御冠山から派生する支脈のなだらかな丘陵上の雑木林の中にある(写真は前章「倭文神社」の項に掲載)。古来から、「正月元日の朝、金の鶏が鳴く」と伝承する場所であった。発掘の経過については、第2編「奈良・平安時代」の節を参照されたい。土盛りの中央部分に、径2.5メートル、深さ1.3メートル、底部の径1.1メートルの発掘口がある。埋納品は、長さ1.2メートル、幅0.9メートル、高さ0.5メートル内外の輝石安山岩で構築された石びつに納めてあった。 現在は史跡に指定されている関係で、築造方法などを調査することはできない。 |
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