第3編 信仰と文化財 第1章 宗教法人 第2節 神社・教団 6 籠守神社
祭神は、航海守護の神として信仰を集めている大阪の住吉大社の御祭神と同じである。3神を住吉(すみのえ)大神と称する。埴見には、岸ノ前、船谷、赤浜などの小字があり、東郷湖が埴見の辺りまで及んでいた時代もあったことに関係するかもしれない。 今では、子授け、育児など子供に関する信仰が厚い。また、節分(注)に御釜(おかま)の神事が続けられている。明治になって、埴見地内の八大荒神(字「南谷」)、牛頭(ごず)天王(字「杉谷」)、大山祗神(つみのかみ)(字「道祖神谷」)3社を合併した。 (注) 節分の夜、境内に据えた釜で飯を炊き、その炊け具合によって農作物の豊凶を占う行事。
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