第3編 信仰と文化財
第1章 宗教法人
第2節 神社・教団
 4  松崎神社

契神社
 松崎の人々から「契りさん」と呼ばれ親しまれている契(ちきり)神社は、その昔松が崎城(今の桜小学校のある台地)中央に広大な社地があり、樹齢数百年の樹木に覆われて鎮座されていたという。祭神は伊佐奈伎(いざなぎ)・伊佐奈美(いざなみ)の男女2神で、寿命延命の霊験あらたかな神として信仰されていた。昔流行病蔓(まん)延の折、夢枕(まくら)に立たれたので、社殿を整え、祭祀(し)を荘重に行ったところ、流行病が治まり、一層信仰を深めるに至ったという。現在は松崎神社社務所の一角に祀られ、旧暦6月14日、屋台で旭にある松崎神社お旅所に巡幸される。