第2編  歴史
第4章  近代・現代
第10節 社会教育
 2   社会教育団体
(2)  婦人会

花見村婦人会

 花見村婦人会が結成されたのは昭和4年8月である。その前年に天皇御大典(即位の式典)を記念して東伯郡連合婦人会が創立されることになり、郡内各町村では単位婦人会の結成を急ぐことになったといわれる。
 花見村には、それ以前から既に長和田の仏教婦人会の集まりがあった。これは大正5年ごろ、神波よねが佐々木政蔵(注・当時村会議員)に婦人の修養団体の必要性を訴え、鳥取高等女学校の教師であった高橋さく(長和田)を講師として研究会を開いたことに始まる。しかし、他部落にはそのような集まりはなかった。
 その後、長伝寺住職・高橋慈航や村長、小学校長の啓蒙指導によって、各部落に婦人の集まりが見られるようになった。この結果、昭和4年8月24日、花見小学校講堂で花見村婦人会の創立総会が開かれたのである。その目的は婦徳の向上と生活改善であった。
 創立当初は、諸会合の出席者の駆り出しに四苦八苦したものの、年を追うごとに会員の自覚が深まり、他町村に負けない活動ができるようになったという(以上、花見地区婦人会刊『45年の歩み』 による)。