第2編  歴史
第4章  近代・現代
第10節 社会教育
 2   社会教育団体
(2)  婦人会

舎人村婦人会

 前掲「舎人村誌巻上」は、明治44年3月1日、漆原村と宮内村に婦人会が結成されたと記録している。漆原婦人会の概要は、およそ次のとおりである。
 会員45人、各戸の主婦で組織する。教育勅語及び戊申詔書の趣旨を遵奉し、良妻賢母となることを目的として、子女の教育と家庭の円満な発達を図る。毎月、農休日の半日を利用して講演会、共同作業あるいは福引きなどの余興を行う。講演の講師には、小学校教員、役場吏員、駐在所巡査などが当たる。
 さらに、創立当時の状況が次のように記されている。
 日下ノ状況、開設日尚浅キモ、毎会一名ノ欠席者ナク、定刻ニハ必ズ集会シ、成績佳良ニシテ順次発展ノ傾向アリ。殊ニ、会員ノ休日ヲ利用シ、共同作業ヲナシテ得タル金、及ビ各自毎会ノ貯金ハ目下三拾八円ヲ有ス。之レヲ以テ勧業債券ヲ購入シ、或ハ銀行預金トナセリ。
 宮内婦人会も、漆原婦人会と同様の活動をしていたと記されている。
 その後、大正14年1月20日、舎人婦人会の発会式が舎人小学校で挙行されている(「舎人小沿革史」)。