第2編  歴史
第4章  近代・現代
第10節 社会教育
 1   社会教育の活動

公民館のこと

 『鳥取県教育史戦後編』は、昭和21年7月の文部省通牒(ちょう)を受けて、県では各市町村に公民館の設置を奨励したとする。旧村時代の町域内では、同年12月、東郷村公民館が東郷国民学校に設置されたことが知られる(「東郷小沿革史」)。舎人村公民館の設置年月は不明であるが、舎人小学校の記念教育館が充てられた。松崎・花見両村の状況は不明である。戦後の窮乏した時代であったから独立した建物はなく、役場の会議室や学校の一室を集会場に充てた例が多かったといわれる。東郷村公民館の場合は同23年度に、公民館運動振興のための県の研究委託を受けている(『前掲書』)が、具体的な活動状況は記録が残っていない。なお、昭和28年4月の東郷町合併に伴って、町公民館が役場内に設けられ、支館が校区ごとに各小学校に置かれた。
   
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