|
第2編 歴史 第4章 近代・現代 第10節 社会教育 1 社会教育の活動 母親学級と青年学級 昭和20年に、東郷・花見両国民学校で、母親学級が開催されたことが知られる(両校の「学校沿革史」)。開設月は記録されていないが、東郷校の場合は教育方針として「一婦人トシテ今後多難ナルベキ国民生活ニ対処スル主婦若(も)シクハ母親タルニフサハシキ人格並ニ教養ノ向上ニ努力セシムルト共ニ優良ナル文化公民タルノ資質ヲ培養セシム」とあり、また、対象者として婦人会員などのほかに「引揚者」も加えられていることから、戦後間もなくの開設であったと思われる。敗戦による失望や虚脱感、混迷の世相から脱け出して、新しい文化国家の建設意欲を喚起する目的であったとみられる。 このほか、舎人校でも昭和21年5月「母親学校入学式」、同22年4月「母親学級入学式(50人)」の記録が見られる(「舎人小沿革史」)。 青年学級は、昭和25年7月に東郷小学校で開かれている(「同校沿革史」)。「勤労青年を対象に定期講座開講」と記録されているが、詳細は明らかでない。次項に述べる東郷村公民館の事業であったとも考えられる。 |
|