第2編  歴史
第4章  近代・現代
第10節 社会教育
 1   社会教育の活動

家庭教育講座

 太平洋戦争下の昭和18年、東郷村では1月から3月にかけて合計4日間、婦人会員を対象にした家庭教育講座が開設されている。主催は、文部省、鳥取県、東郷村の3者であった。その「開設要項」(別所・西田陽二所蔵)によると、東郷国民学校などを会場に、同校の校長、教員、校医などが「時局ト母ノ教養」、「戦時下ニ於ケル家庭保健」、「戦時家庭教育指標」、「子供ノ躾(しつけ)」、「国民礼法」をテーマに講義している。さらに付記として、各戸から婦人1名が必ず出席すること、3回以上の出席者には修了証書を授与する、とある。戦時下における婦人の意識の高揚に力を入れていたことがうかがわれる。
   
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