第二編 歴史 第四章 近代・現代 第九節 学校教育 一 教育制度の変遷と町内の概観 (三) 大正時代 農繁休業 「舎人小沿革史」によると、同校では大正四年から、毎年のように一週間前後の農繁休業が実施されている。時期は、六月中旬から下旬にかけてである。それぞれの家庭の田植え作業などを手伝ったものと思われる。また、「東郷小沿革史」には、明治三十八年から市町村長の要請に基づいて、学校の児童が苗田の害虫駆除作業に協力することになったとある。この作業には、舎人校の場合、翌三十九年から毎年六月の中・下旬(一〜三日間)に、児童が出向いている。こうした背景には、日露戦争や第一次世界大戦で農家の働き手が出征したため、その人手不足を補う目的があったのであろう。 なお、舎人校では大正十五年六月に、四日間の養蚕休業を設けている。 |
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