第二編 歴史 第四章 近代・現代 第九節 学校教育 一 教育制度の変遷と町内の概観 (二) 明治時代 戦争と学校生活 明治三十七年二月に始まった日露戦争の影響は、児童の学校生活にも反映してくる。 「東郷小沿革史」によると、同年六月、同校の訓導(教諭)であった前田猶市が歩兵連隊に入隊した。また、「舎人小沿革史」の同三十七年の項には、同校の児童が、非常召集で出征する軍人を見送ったり、出征軍人に贈るための封筒二〇〇〇枚の製作に当たったりしたと記されている。児童のこうした活動は、出征軍人家族の保護を目的にした県の通達に基づくものであった(『気高町誌』)。 |
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