第二編 歴史 第四章 近代・現代 第九節 学校教育 一 教育制度の変遷と町内の概観 (二) 明治時代 池田侯爵の扇子賞与 江戸時代の鳥取藩主であった池田侯爵から、県に公立学校生徒のための奨励資金が寄贈された。そこで、明治三十四年度から、県内各学校の卒業生のうち、品行方正、学力優秀な者に、桐箱に入った池田侯紋章の透かし入り扇子と表彰状が贈られることになった。この表彰制度は、昭和二十年度まで続いた。各小学校でも、毎年の卒業式で授与されたが、その数は尋常科で一〜三人、高等科で二〜四人程度であったようである。 なお、この表彰は小学校だけでなく、後述する東郷実科専修学校でも行われていたことが知られる(同校「沿革又ハ重要事項録」)。 |
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