第二編 歴史 第四章 近代・現代 第九節 学校教育 一 教育制度の変遷と町内の概観 (二) 明治時代 出席奨励放の制定 明治四十年六月、東郷校では出席奨励旗が制定されている(同校沿革史)。その規定によると、各部落ごとの学校出席平均率(月単位)が九五パーセントを超えた場合、国旗一さおが与えられた。その部落では翌月から、この国旗を携えて児童が登下校した。当時から、既に集団による登校・下校の習慣があったのであろう。各部落の上級生が、毎日の出席者数を記入し、月末に校長に報告していた。この奨励旗は、出席平均率が九五パーセントを下回ったときは、翌月学校に返されたという。出席率を高めようとする、学校側の考案であったと思われる。 |
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