第二編 歴史 第四章 近代・現代 第九節 学校教育 一 教育制度の変遷と町内の概観 (二) 明治時代 小学校の課程 当時の小学校は、上下二等に分かれ、修業年限は各四年であった。下等小学は六歳から九歳までに、上等小学は一〇歳から一三歳までに卒業させることが原則であった。修学課程は、上下二等をそれぞれ八級に分け、各級の修業期間を六か月と定めている。しかし、各級修了ごとに出されている卒業証書によると、三か月で卒業(進級)した例もあり、必ずしも六か月に拘泥していない。進級試験は毎月実施されたから、これに合格すれば六か月未満でも進級が認められたのであろう。「舎人小沿革史」によると、試験の成績の優秀な者は、校長の判断で随時進級させたこともあるという。 なお、「松崎小沿革史」の明治五年の項に「学級 上下等小学各八級ヅツ」とある。しかし、松崎校を含めて、町内に残るこの時期の卒業証書や卒業名簿などには、上等小学と記したものはない。 |
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