第2編 歴史
第4章 近代・現代
第9節 学校教育
 1  教育制度の変遷と町内の概観
(1) 江戸時代

庶民の教育
 江戸時代の300年に近い期間、武士階級の教育には強い関心が寄せられ、その子弟のための教育機関が漸次充実していった。鳥取藩では、宝暦7年(1757)に開設した藩校・尚徳館が知られる。明治3年に閉校となるまで、文武両道を旨とした藩士の子弟の教育が行われた。
 これに対して、庶民である農民や町人などには公式な施設はなく、放任された形であった。したがって、庶民の子弟にとっては、私設の寺子屋が唯一の教育機関であった。
   
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