第2編 歴史 第4章 近代・現代 第7節 商工・金融業 1 商工業 松崎商工会 『鳥取県商工会誌』に、明治中期に「松崎あきんど組合」が組織されていたとする記述があるが、これを証する記録はなく、その内容は全く不明である。 昭和16年6月20日、松崎商工会の結成総会が松崎国民学校で開催され、会頭に福羅義夫、副会頭に立木豊治郎が選出されている(「立木柳蔵日記」)。具体的な活動状況は不明であるが、松崎市の開設などにもかかわっていたとみられる。 その後、太平洋戦争下では自由な商業活動ができなくなり、物資の配給制度など戦時協力体制が強化されていった。この時期の町内の商業活動を示す資料は皆無である。おそらく大政翼賛会などの下部組織に組み込まれ、商工会の組織は解消されたとみられる。 戦後の同23年、松崎商工会が再結成された。会長に野口正彦、副会長に野口辰己が選出されている。当時は、根拠法令もなく任意団体であったが、中元と歳末の連合大売り出しに着手している。東郷町商工会の設立は、商工会法が施行されて2年後の同37年1月であった(『鳥取県商工会誌』)。 |
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