第2編 歴史
第4章 近代・現代
第7節 商工・金融業
 1  商工業

電灯の設置
 中国電力(株)提供の資料によると、町域内で初めて電灯がついたのは、東郷村・松崎村・花見村の大正7年8月である。舎人村は同10年6月であった。「舎人小学校沿革史」(桜小学校所蔵)には、同10年7月26日「校内ニ電灯取付ヲナス」と記録されている。県内では明治40年5月、鳥取市に初めて電灯がついたとされる(『鳥取県史近代/第三巻/経済篇/』)。
 昭和8年5月現在の町域内の電灯数は表70のとおりである。一戸当たりの平均電灯数は、松崎村が4.4個のほかは2個に達しない。松崎村は、旅館・商店などが多かったためとみられる。また、同11年の東郷・松崎両村の状況は、資料編132号を参照されたい。
 なお、町域内の全部落に中国電力の配電が完備したのは昭和61年6月である。


臨時点灯料の領収証
(白石・福井克之所蔵)
表70 昭和8年5月現在の電灯数
村名/区分 電灯
数(個)
設置戸
数(戸)
一戸当たり
電灯数(個)
舎人村 387 277 1.4
東郷村 701 399 1.8
松崎村 1,140 260 4.4
花見村 485 333 1.5
合計 2,713 1,269 2.1
(昭和9年刊『広島電気沿革史』による)
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