第2編 歴史
第4章 近代・現代
第5節 農林水産業
 4  東郷湖の干拓
(1) 明治・大正時代

埋立面積
 明治26年以降の埋立出願の状況は先に紹介したが、そうした出願の中で実際に埋め立てが実施された件数、場所、面積などは、記録が残っていないためほとんど不明である。
 鳥取県刊行の『東郷池干拓・背後地社会経済調査』によると、明治・大正年間の東郷湖周辺の干拓面積は34.97ヘクタールであった。引地・中興寺は、新町川から東郷川までの間(現在の旭・龍島)であろう。このほか、松崎・野花などでも明治・大正年間に小規模な埋め立てがあったおもわれるが、面積などは記録されていない。
   
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