第2編 歴史
第4章 近代・現代
第5節 農林水産業
 2  水産業
(3) 漁業状況の変遷

稚魚の放流
 『鳥取県史近代第三巻経済篇』は、「県は明治24年から32年にかけ、湖山池・東郷池・水尻などの、こい・うなぎなどの稚魚放流に補助を与えている」としており、明治中期から稚魚放流の取り組みがあったことが知られるが、具体的な記録は残っていない。
 東郷湖では、大正・昭和期にかけてアマサギ、シジミ、ウナギ、ヒガイ(コイの一種)、濃い、フナ、荘魚などの稚魚、違いが放流された。東郷湖漁協の記録から、重立った放流実績を、表66に挙げた。


表66 主要な放流実績(単位:匹、いずれも概数)
年度/魚種 ウナギ コイ アマサギ 草魚
大正 14
30,000
-
-
-
15
-
20,000
5,000,000
-
昭和 16
20,000
20,000
-
-
17
20,000
15,000
1,000,000
-
18
25,000
30,000
-
2,000
20
20,000
32,000
-
-

<前頁
次頁>