第2編 歴史
第4章 近代・現代
第5節 農林水産業
2 水産業
(3) 漁業状況の変遷
漁具
昭和2年当時、東郷湖で操業された漁具は、投げ網165、雑魚手繰り網八、刺網(アマサぎ用)7、同(フナ用)108,4ツ手網35、延縄〈はえなわ〉(ウナギ用)31、ウナギ筒739などであった。このほか、「押
網」、「蝦桁〈えびけた〉網」、「狩刺網」「底筌」、「柴漬」などの漁法があったことが知られる。なお、投げ網などの主要な漁法は、「民俗」の偏を参照されたい。
漁船の数は、昭和18年5月の調査記録を表62に示した。漁業専用は50隻である。残り234隻は、漁業のほかに湖岸の湿田での作業用として用いられたものであろう。
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