第2編 歴史
第4章 近代・現代
第5節 農林水産業
 2  水産業
(1) 東郷湖漁業協同組合の変遷

東郷湖漁業会
 東郷湖漁協の記録によると、その後昭和17年8月から有限責任東郷湖漁業協同組合と称した時期がある。1年半ほどの短い期間であった。翌18年9月の水産業団体法の施行によって、従来の漁業協同組合が漁業会と改称することになった。東郷湖漁業会の設立認可のあったのは、同19年9月15日である。会長には、松崎の県会議員(当時)松田昌造が就任した。
 東郷湖漁業会の時期は、戦争が激しさを増したころから、戦後数年間の時期である。漁業用資材の不足や・軽・灯油の配給停止、魚類の横流し防止対策など、多難な時代であった。
 なお、東郷・羽合両町域内に集団疎開した神戸市・千歳国民学校の児童に、同漁業会から鮮魚を差し入れたことがあったらしい。昭和20年12月1日の日付で、同校校長から漁業会長あてにお礼の書状が届いている(東郷湖漁協所蔵)。
   
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