第2編 歴史
第4章 近代・現代
第5節 農林水産業
 2  水産業
(1) 東郷湖漁業協同組合の変遷

浅津村漁業組合
 前項で触れた「浅津村漁業組合」の設立経過について概観しておく。
 同組合は、浅津村漁業組合に前記の舎人村ほか4カ村の漁業組合が吸収合併されたものであった。
浅津村漁業組合決議録」(東郷湖漁協所蔵)によると、明治44年12月に総会が開かれ、合併が決議されている。その理由は、6つもの組合に分かれていては「組合事業及取締り上非常に不便」で実績が上がらず、また同年の漁業法改正の結果、「組合事務種々綿密に亘〈わた〉り従来の如〈ごと〉き小組合にては到底改正法の趣旨に添い能〈あた〉わざる」ためであった。組合の事務所は浅津村大字下浅津に置かれた。また、1人ずつ選出された理事(本多岩蔵)、監事(南萬吉)は、いずれも下浅津の人であった。組合の名称とともに、浅津色が濃厚であったのである。同組合は、翌45年3月19日に県知事の許可を受けている。なお、同組合の規約を資料編136号に収録した。
   
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