第２編　歴史
第４章　近代・現代
第５節　農林水産業
　１　　農業

（２）農産物
　ここでは、旧村時代の数少ない統計資料を基に、主要な農産物の生産量などを概観る（果実については項を改めて述べる）。参考にした資料は、
[明治末期分]　松崎郵便局作成の「状況調書(注１)」(松崎・足羽愛輔所蔵)
[大正６年分]　「各村主要物産調書(注２)」(同右)
[昭和２５年分]　松崎郵便局作成の「業務概要表」(同局所蔵)
である。以下、出展資料名は省略する。
　昭和１１年の東郷・松崎両村の状況は資料編１３２号を参照されたい。
　(注１)　明治３４年に再置された松崎郵便局が、毎年監督官庁に提出した調書の控え。管内の戸数・郵便配達数のほか、主要物産の移出・移入量、温泉場の来集人数、官公署や工業のことなど、各村のことが記された貴重な資料である。明治35年から４２年までの８冊が保存されている。
　(注２)　松崎郵便局が各村役場に照会して得た回答の記録。

表55　明治時代末期の主要産物移出状況
調査期間/作目
米
繭
コウゾ・ミツマタ
年　月　年　月
明治34.11〜35.10
4,434石
106石
1,200貫
35.11〜36.10
6,249
169
1,350
36.11〜37.10
2,560
172
1,470
37.11〜38.10
不明
不明
不　明
38.11〜39.10
3,850
2,780
4,110
39.11〜40.10
4,042
2,958
22,300
40.11〜41.10
3,960
3,140
23,500
41.11〜42.10
4,130
3,380
23,200
(注)１石は玄米の場合150kg、繭は不明である。なお、明治35年10月末調査分に舎人村は含まれていない。

表56　大正６年の主要物産販売数量
作目/村名
舎人村
東郷村
松崎村
花見村
米（石）
3,435
4,939
5,278
麦（石）
1,369
1,880
941
繭（石）
335
337
486
サツマイモ（貫）
40,800
-
-
ゴボウ（貫）
17,220
-
-
ミツマタ（貫）
9,800
-
-

「明治37年状況調書」
　
 　
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